専門研修(1保存)
初ブログとなります研修医のS.Tです。
10週間の口腔外科での全身管理研修を終えて、現在1保存にて専門研修を行っています。
今回はその専門研修について私からの目線にて説明させていただきます。
こちらが普段の診療風景です。
1保存では主にマイクロスコープと呼ばれる、写真に写っている拡大の機械やルーペを用いた診療を行っております。
メリットはやはり良く見えるということでしょうか。
肉眼だけでは取りきることの困難な汚れや、破折線や根管口など倍率を変えたり、歯科用の鏡を使うことにより、よく見えます。
また、マイクロスコープを用いた診療では写真のようにモニターにリアルタイムの映像を映し出すことにより、介助者の治療に対する理解度も深まります。この映像は録画して、患者に対しての説明に用いることもできますので便利です。
診療中は、患者の口腔内を無理な姿勢をしてのぞき込んだりすることがなく、良い姿勢を保ったまま診療を行うことができるのもメリットです。
これにより診療による疲労も軽減されます。
指導医のT先生に出会うまで、マイクロスコープを積極的に用いた治療を見たことがなく、今回の専門研修で歯内療法に対する自分の考えががらっと変わりました。
ちなみに長崎大学病院の1保存にはマイクロスコープが5台設置されております。とても機器が充実しており、毎日の研修が楽しい勉強となっています。
診療以外にもT先生は保存についてのセミナーを開催して下さります。
根管解剖や根管充填、レジンを用いた審美歯科など、幅広く専門的に詳しく研修医に教えてくれ、とてもありがたいです。今週で私は専門研修を終えますが、学んだことをしっかりと自分のものにできるよう努力を重ねていきたいと思います。
(*写真撮影協力者Dr.M)