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歯科とケーキ作り


こんにちは。 突然ですが問題です。 これは何でしょう? 歯科関係者ならもちろんわかりますよね^^

正解は「スパチュラ」 上からワックススパチュラ、アルジネート(印象用)スパチュラ、石膏スパチュラ いずれも義歯など補綴物を作る時には欠かせない器具ですね。 では、これは??

これも「スパチュラ」 上のものはケーキを作る際に生クリームを塗ったりする時に、下はメレンゲと卵黄を混ぜたりするときなどに使います。 歯科のアルジネートスパチュラは印象(歯型)を採る時に使います。 アルジネートと水を手早くかつ均一に混ぜ、トレーに盛り、さらに患者さんの口の中に入れて固まるまでしばらく待つ作業。 単純なようですが、ここできれいな印象(歯型)が採れないと、後に作る技工物が正確にできなくなるのです。 気泡が入っていたり、練和したアルジネートが均一に混ざっていなかったり、時間をかけすぎて硬くなってしまうと、一番重要な辺縁部(マージン部)などの正確な印象(歯型)が採れなくなるので、ここでの作業はいつも神経を遣います。

さらに、ここで採った印象(歯型)に、練和した石膏を流し込み、歯型を再現。 ここでも気泡をいかに抜くかが重要になってきます。 先日、小児の保隙装置(クラウンループ)を作る際に作成した模型がこちら。

気泡もほとんど入ってませんね^^ これならいい技工物ができそうです! ケーキ作りの際でも、スパチュラは手早くかつ均一に混ぜる、そして綺麗に盛るという点は歯科と変わりはないようですが… 最大の違いは気泡を出来る限り残す(さらに気泡を均一の大きさにする)という点かな。 スポンジや生クリーム、ムースにおいてもふんわりした食感がある方がおいしいですよね。 あれは気泡をいかに入れるかによって差が出てきます。 どちらも繊細な作業です。 最終的な完成形の見た目の美しさ、そして咀嚼したときの感触(歯科の場合は装着感も)。 この点を患者さん、あるいはお客さんに喜んでいただけるという点においては歯科医師(もしくは歯科技工士)もパティシエも一緒なんですよね。 まだまだ未熟な部分も多いですが、これからも患者さんに喜んでもらえるよう頑張ります! 最後に、私の「作品」の一部をお見せします。

バレンタインチョコレートケーキ。真ん中はホワイトチョコレートとラズベリー

断面はこんな感じ。

白ワインのムース入りレアチーズケーキ。シャインマスカットを乗せ、下はタルトにしてみました。

ホワイトチョコレートケーキ。表面はコンプレッサーでチョコレートを吹きかけてみました。

真ん中にマンゴーとパッションフルーツのムースを入れてみました。

クロカンブッシュ。フランスのケーキで、現地では結婚式などおめでたい席で食べられるそうです。

ムースショコラ。

レアチーズケーキ。

モカと生クリームのケーキ。

トマトのロールケーキ。

白ワインとメロンのムースケーキ。

モンブラン。

断面。タルト、和栗入りカスタード、スポンジ、生クリーム、スポンジ、生クリーム、マロンペーストの順で7層にしてます。

クリスマスケーキ。 もしかしたら歯科医師よりパティシエの方が向いてるかも!?(笑) by Gi


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